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[No.404-2]暗証番号

No.404-2

「他にも・・・ね」
「そんなに軽々しくしゃべって大丈夫?」

少なくとも自分の記憶以外の場所には、それらは存在しない。
だから探すことも推測することもほぼ不可能だ。

「誕生日もあるのよ、もちろん自分のじゃないけど」
「家族?」

家族の誕生日も自分と同じくらい危険だ。
範囲が限られているため、バレる危険性は高い。

「違うよ、元カレ・・・」
「それも、一番最初の」

6番目とか9番目の人だと中途半端過ぎて覚えられない。
だから、一番最初の人を選んだ。

「私にケンカ売ってる?」
「・・・い、いや、その・・エヘヘ」

モテると言うより“続かない”と言った方が正解だ。
それに惚れっぽいところもある。
だから、数だけは多い。

「ある意味、一番最初のカレは“忘れられない”人ね?」
「うまいこと言うわね!」

随分と前のカレだ。
さすがに引きずるものもなければ、ヨリを戻すつもりも全くない。
でも、言われた通り、確かに今でも忘れられない。
・・・というより、忘れてはいけない。
404
(No.404完)
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