ホタル通信 No.140
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.158 白いネコ
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性
冬のホタルでは人間以外の動物が中心となる話が数多くあります。そのひとつが、ネコです。
今でもネコと出逢う機会は多く、度々小説に登場して頂いております。ただ、この話は自宅周辺ではなく、勤めている会社近くでの出逢いを描いたものです。
話が若干それてしまいますが、作者はネコ好きで、それも野良ネコ派です。別に飼いネコが嫌いという意味ではなく、品種はどうであれ、野良としてたくましく生きている姿から人間は多くのことを学ぶ必要があります・・・ちょっと大袈裟だけど
さて、今回の話は小学生の頃に好きだった男子をネコとダブさせています。小説中も書いた通り言葉は悪いですが、薄汚れた部分を重ね合わせました。
つまり、毎日、泥まみれになりながらも遊びに夢中になっているワンパク小僧ということです。話をネコに戻せば血統書付きのネコよりも、野良ネコ、それも薄汚れてどうしようもないような、そんなネコが大好きです。結果的には今回の話は、これに尽きるわけです。
では、ラストシーンに触れておきますね。
“あの日の彼も・・・そうだった”は特にひねりは加えていませんので、読んで頂いた通りです。
朝、ネコがぎこちないながらも私の呼び掛けに応じてくれたように“あの日、彼も照れくさそうに私の元へ来てくれた”というようなシーンを想定しています。
今更ですが、実話度は前半についてはほぼ実話で、後半はほぼ創作です。
様々な境遇にいる野良ネコを見ると、今でもそこに何らかの想いを重ね合わせてしまいます
人間が居てもお構いなしで、目の前を堂々と歩いている姿を見ていると、自分のちっぽけな悩み事が吹き飛んでしまうことさえ・・・。
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