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[No.397-2]宇宙の始まり

No.397-2

「そう、言われてみれば・・・」

何もない所から生まれる。
それは、突然変異だとかなんとかで片付けるとしよう。
でも、何もない所の周りに何かあったり・・・。

「・・・するわけないよね」
「そうね、何もない所の周りに何かあったら、何もないって言えない」

こんなことを真剣に悩むから、ますますモテない気がしてきた。

「わけわかんなくなってきた!」
「右に同じく・・・」

だったら考えなきゃいいのに!と自分に言い聞かせてみた。
けど、人知を超えた内容だ。
多少のロマンもある。

「宇宙の果てもそうよね」

宇宙に果てがあるかどうかより、宇宙は何に属しているのだろうか。
仮に何かに属しているのなら、その属しているものは何に属・・・。

「わぁ~!もう限界!」

考えれば考えるほど、頭が混乱する。

「今日はここまでにしない?」
「そうね・・・そうしましょう!」

いずれ、どこかの偉い学者がきっとこの謎を解いてくれるだろう。
そう願いたい。

「さて・・・と、今日も行きますか?」
「そうね!」

そろそろ私たちも属さないといけない。
少なくとも会社という小さな範囲に。
No397
(No.397完)
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