[No.397-1]宇宙の始まり
No.397-1
登場人物=牽引役(女性)
=相手(女性)
-----------------------------
宇宙は何もない所から、ある日突然生まれた。
「こんな話してる私たちって、やっぱりモテない?」
「そうね・・多分」
歴女、山ガール・・・。
多少、マニアックな部類の女子がもてはやされている。
「それなら・・・宇宙女?スペースガールとか?」
後者ならまだ良い。
(宇宙女って・・・・)
「まぁ、それより、話を続けましょう!」
モテる、モテないは二の次だ。
宇宙は何もない所からある日、突然生まれた。
それはそれで良しとしよう。
それよりも気になるのは、生まれる前のことだ。
「何もないって前って・・・」
何もない前・・・どう考えれば良いのだろうか。
それに、何もない所は、どこに属していたのだろう。
「属する?」
「ほら、私たちなら・・・」
広く考えると日本に属し、地球に属している。
更に広く考えると・・・。
「太陽系、銀河系・・・に属していると言えるよね?」
そう、私たちは必ず何かに属して生きている。
属する範囲が見えているから現実味があるし、安心もできる。
「だから、“何もない”は何に属していたのかなって?」
| 固定リンク | 0
「(016)小説No.376~400」カテゴリの記事
- [No.400-2]あなたと繋がる場所(2012.10.02)
- [No.400-1]あなたと繋がる場所(2012.09.30)
- [No.399-2]幼い恋(2012.09.27)
- [No.399-1]幼い恋(2012.09.26)
- [No.398-2]きゅうりちん(2012.09.25)
コメント