« [No.396-2]洗濯日和 | トップページ | [No.397-2]宇宙の始まり »

[No.397-1]宇宙の始まり

No.397-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(女性)
-----------------------------
宇宙は何もない所から、ある日突然生まれた。

「こんな話してる私たちって、やっぱりモテない?」
「そうね・・多分」

歴女、山ガール・・・。
多少、マニアックな部類の女子がもてはやされている。

それなら・・・宇宙女?スペースガールとか?」

後者ならまだ良い。

(宇宙女って・・・・)

「まぁ、それより、話を続けましょう!」

モテる、モテないは二の次だ。

宇宙は何もない所からある日、突然生まれた。
それはそれで良しとしよう。
それよりも気になるのは、生まれる前のことだ。

「何もないって前って・・・」

何もない前・・・どう考えれば良いのだろうか。
それに、何もない所は、どこに属していたのだろう。

「属する?」
「ほら、私たちなら・・・」

広く考えると日本に属し、地球に属している。
更に広く考えると・・・。

「太陽系、銀河系・・・に属していると言えるよね?」

そう、私たちは必ず何かに属して生きている。
属する範囲が見えているから現実味があるし、安心もできる。

「だから、“何もない”は何に属していたのかなって?」

(No.397-2へ続く)

| |

« [No.396-2]洗濯日和 | トップページ | [No.397-2]宇宙の始まり »

(016)小説No.376~400」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.397-1]宇宙の始まり:

« [No.396-2]洗濯日和 | トップページ | [No.397-2]宇宙の始まり »