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[No.393-2]恋の練習

No.393-2

「うちが最初につきあった人に似てたからやろ?」
「そ、そんなこと言ってた!?」

あまり記憶にないから、強く否定はできない。
でも、事実だとすれば結構失礼な発言だ。

「確かによく似ているけど・・・」

本当にそんなこと言ったのだろうか?

「うちと付き合う前の彼女もそうだった・・・て」
「前の彼女も!?」

顔の好みは変わってないから、そうかもしれないけど・・・。

(ん?・・・なんか変だぞ)

「あっ!バレた?」
「本当はそんなことゆうてへんよ」

彼女の悪ふざけに付き合わされてしまったようだ。

「勘弁してよ・・・びっくりするだろ」
「でもな、うちが最初の彼女に似てるんと違う」
「最初の彼女がうちに似てるんや」

やきもちにも似た発言に女心を見た気がした。

「うちと恋するための練習だったんや、過去の恋は」

(No.393完)
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