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[No.393-1]恋の練習

No.393-1

登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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時々、ふと思うことがある。
なぜ、数多くいる女性の中から、彼女を選んだのかと・・・。

「どうしたん?」
「ん!?い、いや、なんでもない」

多分、“心ここにあらず”のような表情をしていたはずだ。

「心ここにあらず、って感じやん」
「ちょっと考えごとしてたんだ」

別に隠す必要もない話だ。
素直にそれを話した。

「そんなん、うちが聞きたいわ」
「・・・だよな」

今の場合、彼女は選ばれる側の立場だ。
逆に僕は選ぶ立場だ。
上から目線で大変申し訳ないが・・・。

「そやけど、前、話してくれたやん!」
「何を?」
「うちを選んだ理由・・・みたいなこと」

言われて見れば・・・話したような気もする。
気のせいかもしれないが。

(No.393-2へ続く)

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