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[No.390-1]折れた定規

No.390-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(女性)
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「何それ?」
「・・・これ?」

どこからどう見ても何の変哲もない定規だ。
買ったのは記憶に残っていないほど随分と前だ。
多分、100円ショップだったと思う・・・。

「定規だけど」
「そんなの分かってるわよ」
「それ、折れてるよね?」

言われなくても10cmの定規は間違いなく折れている。
真っ二つではなく、だいたい7:3の割合だ。

「なぜだか捨てられなくて」

どうせ聞かれることだ。
聞かれたことには答えず、されるであろう質問に対して答えた。

「使いにくくない?」
「・・・そうね」

それならなぜ?そんな表情が見え隠れしている。
でも、正直自分でもよくわからない。
なぜ、捨てずに使い続けているのかが・・・。

「想い出の品とか?」
「ううん・・・ただの定規」

本当に何の変哲もない、ただの定規だ。
拘りも想い出や想いもそこにはない。

(No.390-2へ続く)

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