« [No.385-2]消えたせいじゅうろう | トップページ | [No.386-1]片親 »

ホタル通信 No.132

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.34 想い出の鍵
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性

この話は初期の作品によく見られた“雰囲気”重視の作品です

小説に書かせて頂いたのは当時だけの心境ではなく、今でも当てはまります。
何らかの想い出から当時の流行歌を思い出すのではなく、流行歌から想い出が蘇る・・・そんな感じでしょうか?
想い出と歌にそれほど特別な関係がなかったとしてもです。
この話しはそんな感覚を小説にしました。初期の作品ですから作り込みは甘いのですが、初々しさはあります。

「歌は想い出の鍵」である。
今でも、テレビやラジオから聞こえてくる懐かしい歌に、忘れかけていた想い出の扉が開けられることがあります。
メロディによって運ばれるのは、当時の懐かしい記憶と甘くせつない青春の日々ってところです。

思えば知らず知らずの内に、鍵穴が作られていたんでしょうね。今でも自分の心に中には、いくつもの鍵穴があるような気がします。
歌によって開けられる扉は違っていて、逆に言えばその扉を開けることができるのは決まった鍵であり、歌である・・・と言えます。

この小説を作ろうと思ったのは、とある歌を耳にしたからです。
そして、その歌で開けられたひとつの扉は、前述した甘くてせつない扉でした。
今思えば、ちょっと照れくさくなるような想い出でも、当時は結構真剣で、それなりに必死だったような気がします。
でも、たまには想い出に浸って見るのも悪くありません。そんな時だってありますよ。
web拍手 by FC2

| |

« [No.385-2]消えたせいじゅうろう | トップページ | [No.386-1]片親 »

(101)通信No.101~200」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: ホタル通信 No.132:

« [No.385-2]消えたせいじゅうろう | トップページ | [No.386-1]片親 »