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[No.381-1]初恋×初恋

No.381-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(女性)
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「ねぇ、初恋はいつ?」
「そうね・・・幼稚園の時かな」

当時、結婚の約束までした男の子がいた。

「なに、アイドルぶった発言してるのよ・・・」
「聞きたいのは、自分を“女性”と意識した初恋なの!」

間違いなく、当時は“女の子”だった。
逆に女の子じゃない方が末恐ろしい。

「それなら多分、小学5年生の時じゃないかな?」
「私はね、小学1年生」
「早っ!」

幼稚園とさほど変わらないと、本人は気付いているのだろうか?

「あなたと違って、1年生でもちゃんと女性として意識してたわよ」

肉食系は、どうやら1年生の時から始まっていたらしい。

「ませてない?1年生なんて」
「そう?」

当時の話を聞きたいような聞きたくないような・・・。

「でも、なんで自分を女性として意識するようになったのかな?」

確かに幼稚園の時とは違った感覚だった。
子供ながらも、胸が苦しくなるくらい好きになった。

「そうね・・・なんでろう?」

もちろん、自分自身が成長したこともあるだろう。

(No.381-2へ続く)

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