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[No.380-1]中途半端

No.380-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(女性)
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言うなれば、元野球少年が髪を伸ばし始めた時と似ている。

「何となくイメージはつくけど・・・」

例えば高校野球。
絶対とは言えないが、野球部は基本丸坊主だと思う。
けど、野球を辞めたりしたら・・・。

「何とも言えない髪型の時期ってあるじゃない?」
「・・・ほら、アレよ、アレ・・・」

頭の中ではすっかりそれがイメージできる。
でも、言葉として出てこない。

「・・・もしかして“ねぎぼうず”?」
「そう!それ、それ!」

伸び始めた髪が制御不能に陥っている感じだ。

「元野球少年が聞いたら怒るわよ」
「そうね・・・ごめん!」
「・・・って誰に!?」

とにかく、そんな感じだ。

「それはそうと、何の話なのよ?」

そう言えばまだ肝心なことをしゃべっていなかった。
反面、随分長い前置きをしゃべってしまった。

(No.380-2へ続く)

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