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[No.379-1]中華街

No.379-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(女性)
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「うぅ~ん・・・美味しい!」

店を出ると、すぐにそれにパクついた

肉饅頭とでも言えば良いのだろうか?
それが美味しいと評判の店を訪れた。

「そうね!とってもジューシー」

自宅から神戸までは、遠くなく近くもない距離だ。
だからこそ、訪れるまでになかなか踏ん切りが付かなかった。

「ねぇ、落ち着いて食べない?」
「・・・そこなんてどう?」

店の前はちょっとした広場になっている。

「そうね、椅子はふさがってるから」

ふたり位なら、とりあえず座れそうな場所を見つけた。
辛うじて地べたではない程度の階段だった。

「じゃあ、あらためて、いただきぃ・・・・!?」

その瞬間、目があった。

「何よ、こんな所まで!」
「ど、どうしたのよ!?急に」

周辺が混み合っていることが幸いした。
私の雄たけびにも似た叫び声は、友人にしか聞こえなかった。

「ハト・・・」
「はと?」

明らかにモノ欲しそうなハトが、私の顔を凝視している

(No.379-2へ続く)

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