[No.377-1]季節の色
No.377-1
登場人物=牽引役(女性)
=相手(女性)
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春と秋・・・すごしやすさの点では似ていると思う。
「平均気温はどちらも同じなのかもしれない」
調べたことはないが、感覚的にはそんな気がする。
だからこそ、すごしやすさの点では似ていると考えた。
「けど、イメージは違うよね?」
これから夏に向かう春、一方、冬に向かう秋・・・。
夏と冬が両極端だけに、どうしても後者には侘しさが付きまとう。
「そうよね、春は淡いピンクに始まり・・・」
「赤、青、黄・・・原色の夏が来る!って感じだもんね」
一方・・・。
「モノトーンと言うか、セピア色と言うか・・・」
確かに、それはそれで落ち着いた感がある。
大人的で“しっとり”してるとも言えるだろう。
「冬は冬で、ウィンタースポーツもあるのにね」
白銀のゲレンデは、夏の海よりも眩しいくらいだ。
「うん・・・それでも冬は辛く厳しいイメージがある」
生活の上では、雪は厄介者だろう。
そんな映像をニュースなどで何度も見ている。
それにしても・・・独特の香りがする。
私達の周りには、秋に特徴的な香りを放つ植物が咲き誇っている。
それにしても見事なオレンジ色だ。
だからこそ、フッとそんなことを考えてしまった。
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