ホタル通信 No.127
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.30 理由~今でも~
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:女性
登場人物の設定は創作ですが、当時の心境を綴った、かなり事実に近い話です。
当時作った作品は、このように心境を語るタイプが多くありました
また、小説の中ではそれを和らげるかのように「ブログ」を始めたことになっていますが、これは事実なんですよ。
つまり、そのブログは「冬のホタル」になり、正確に言えば短期間だけ公開していた、冬のホタルの前身となるブログです。
心境を語るタイプの小説は、事実に近いにためにそのまま読んで頂いて、何かを感じて頂ければ・・・と思います。
・・・とは言え、少しだけ内容に触れさせて頂きますね。
まず、後半中盤に“誘導尋問”のくだりが登場しますが、この部分についてはラストへつなぐための単なるクッションとして挿入していますので、そのような事実はありません。
さて、話は一旦変わりますが、実話度は別にしても“事実を題材にして小説を作る”スタイルは今も昔も変わりませんが人物設定等は都合よく作り変えています。
従って、仮に作者が男性だと仮定すると、相手の女性側の視点に立って小説を作ることがあります。
例えば「メールのやりとり」が本当に行われているとすれば自分が送信した内容も受信した内容も知っているわけですから、どちらの立場にでもなることが可能です。
厳密に言えば、相手の視点に立つことはできても、心境までも正確に読み取ることはできません
従って、そこには「予想、希望、願望」など、不確かな要素で話が構成されることも少なくありません。
ですから、今回の小説のラストは「作者は女性で自分の視点で語ったもの」か「作者は男性で相手の視点を予想、希望、願望を含ませ語ったもの」のいずれかになります。
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