« [No.374-1]by せいじゅうろう | トップページ | [No.375-1]出せないメール »

[No.374-2]by せいじゅうろう

No.374-2

必ずとは言いたくないが、仕事にミスはつきものだ。

「どないしたん?元気ないやん」
「あのな、昨・・・いや、なんでもない」

女性・・・それも年下相手に愚痴るのは止めておこう。
男のプライドとしてではなく、少なくとも楽しい話ではないからだ。

(・・・そうだ!こんな時こそ)

「格言にでも頼ってみようかな?」
「菜緒(なお)も随分、見ただろ」

この際、開き直ってクイズっぽくしてしまおう。

「今の俺にピッタリな格言・・・紹介してくれよ」
「なんか、わくわくする展開やん!」

・・・と言ってはいるが、一向に探す気配がない。

「探さないの?」

(もしかして、熟読して覚えてしまったとか!?)

「ちょうど、ぴったしの格言あるよ」
「そ、そうなんだ」

やはり、覚えてしまったらしい。
さすがと言うか、若いと言うか・・・とにかく、羨ましい記憶力だ。

「で、どんなの?」
「このページを見てみ?」

開けたページには、菜緒の手書きで何か書かれていた。

“なやんでも・・・・・” by せいじゅうろうう

また、菜緒とこいつらに助けられた気がした。
Sn3p0075
(No.374完)
読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ ブログランキングへ にほんブログ村 小説ブログ 短編小説へ web拍手 by FC2

| |

« [No.374-1]by せいじゅうろう | トップページ | [No.375-1]出せないメール »

(S01)せいじゅうろう」カテゴリの記事

(015)小説No.351~375」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.374-2]by せいじゅうろう:

« [No.374-1]by せいじゅうろう | トップページ | [No.375-1]出せないメール »