[No.372-1]誘った夜
No.372-1 [No.371-1]誘われた夜
登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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1週間が経過した。
あれから色々と考えてしまう、特に・・・。
(僕から送った方が良いのだろうか?)
前回は彼女から誘われた格好だ。
でも、見方によっては“しびれを切らしたから”ともとれる。
社交辞令と思い、僕が彼女を誘わなかったばかりに・・・。
ただ、今は状況が違う。
「やっぱり、ここは誘うべきだよな」
今度は僕が彼女の勇気に応えないといけない。
彼女がしびれを切らす前に。
(でも、どう誘ったら・・・)
お互いその気なら、何も悩む必要はない。
言わば出来レースを演じれば良い。
ただ、さすがにそこまでには至っていないだろう
『・・・遠慮せずに・・・だから・・・』
とにかくメールした。
けど、内容はかなり遠回しだ。
ずるいけど、彼女に結論を預けてしまった。
『言ってる意味が良く分からないけど』
すぐに返事が返ってきた。
予想していたものの、こうハッキリ書かれるとは思っていなかった。
(だよな・・・仕方ない!)
『今度、遊びに行っていい?』
直球、ど真ん中で勝負した。
言いたかったことは、正直これだけだ。
今度の返事は1時間後に到着した。
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