ホタル通信 No.125
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.110 雨の匂い
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
もしかすると、この話・・・ブログのテーマである「悲しい終わりはありません」に引っ掛かっているかも!?
実話度はかなり低めで、小説冒頭の“雨の匂い”にまつわる部分は事実ですが、そこから広がっていく後半の“手紙”については創作です。
雨の匂い・・・言わば、湿気っぽい匂いです。
小説に書いた通り、特に夕立が降る前に感じるような気がします。そんな経験から、雨が降ることが前もって分かる、それなら雨を避けることも可能・・・と、言う流れから小説が生まれました。
さて、話を戻しますが「悲しい終わりはありません」が当ブログのテーマでもあります。
従って、例え涙で終わる話でも、悲しい涙で終わらせることは決してありません。ただ、この小説、改めて読み返して見ると、何やらテーマに反したエンディングのような・・・。
・・・と見せかけて、実は奥深い所に・・・と、いうこともありません。従って、書いてある通りのエンディングです。
話を続けましょう
一言で言えば、エンディングでは失恋したことになります。
「手紙を渡せなかった」または「渡したけど突き返された」を想定しています。特にどっちかを決めていません。
他の小説にも書いたことがあるのですが、登場人物にあえて雨に降られてもらうことがあります。
理由は様々あるのですが、今回の話は王道とも言えるであろう「涙を隠すため」です。
手紙を「渡せなかった」「渡したけど突き返された」は別にしても、雨の中、涙を隠す私(女性)の姿が想像できませんか?もし想像できるなら、どんな表情をしていますか?
決して悲しい涙では終わらせないのが冬のホタルなんですよ。
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