[No.365-1]ポスター
No.365-1
登場人物=牽引役(女性)
=相手(男性)
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何となく、予想はしていた。
「そのポスターの人・・・だよね?」
「そうだよ」
アイドルのポスターが貼ってあっても不思議ではない。
自分の部屋にも貼ってあるからだ。
「彼女みたいなのがタイプなんだ?」
「だね!」
(何が「だね!」よ、まったく・・・)
彼女を部屋に呼んだわけだから、やっておくことがあるはずだ。
部屋の掃除は基本中の基本として・・・。
見えるようにあえて出しておくもの。
そして・・・。
「私と正反対のタイプよね?」
こうなるから、見えないようにあえて引っ込めて欲しかった。
堂々と貼ってある、そのポスターを・・・。
「・・・かもな」
「ふ~ん」
やきもちではない。
勝っているとも言えないが、負けてもいない。
(まぁ・・・これはこれとして)
それよりも気になるのが、もう一枚のポスターだ。
「その隣は、なに?」
本来は「誰?」と聞くべきだろうし、そう聞いてもおかしくはない。
でも、そう聞くには少し抵抗があった。
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