[No.361-1]続・成長
No.361-1 No.270 成長
登場人物=牽引役(男性)
=相手(女性)
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(ん?・・・あれ?)
「ん?・・・あれ?前にもこんな感覚が・・・」
ある女性・・・というより、女の子とすれ違った。
見覚えのある顔だ。
ただ、何となく違和感があり、すぐには思い出せない。
あの時のように・・・。
「以前もそんなこと言ってたよね?」
「それは否定しない」
確かに以前、話したことがある。
正確に言えば、話した時期も同じだ。
若干、今回の方が早いが・・・。
「その続き?」
「みたいなものだけど、別の女の子だよ」
「・・・で!何度も言うけど、変な目で見てるわけじゃないからな!」
昨日、見覚えのある女の子とすれ違った。
けど、誰だったのか、すぐには分からなかった。
「結局、誰だったの?」
「さぁ~・・・」
「けんか、売ってる?」
別に間違った答えを言ったつもりはない。
名前を知ってるわけでもないし、もちろん知り合いでもない。
だから、必然的に答えはそうなる。
「とにかく、よくすれ違う女の子だったんだよ」
「その割には、思い出せないわけ?」
「だから・・・それを・・・」
これから話そうとしていた。
「まず、私服だったんだよ」
最初は驚いたが、よく考えれば丁度春休みの時期だった。
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