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ホタル通信 No.112

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.149 それぞれのイベント
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性

この話は情景としてはほぼ実話であり、そこに心情を付け加えたような話に仕上げています。

一例ですが、高校野球が終わった後にそれをやっていたことに気付く・・・社会人になるとそんなことが少なくありません。
決して無関心だからということではなく、一言で言ってしまえば生活習慣が変わったせいだと感じています。
そんな私が卒業式帰りの学生たちを目にした所から話が展開して行きます。

実際に学生たちを目にしました。
多少の脚色はあるものの、名残惜しそうなその歩みが大変印象的でした。
その歩みは時を惜しむかのようであり、また次の一歩を踏み出せずに居る躊躇のようにも見えました。それがかつての自分と重なり、これがこの小説の土台となっています。

後半は全て創作です。
ラスト近辺はちょっと含みを持たせた作りになっており、一度読んだだけではマークが点灯します。従って解説を付け加える
とすれば次のようになります。
<解説>
私は卒業を前にずっと好きだった人に告白したが、その恋が実ることはなかった。でも、勇気を出して告白した事実は残った。
時は流れて今の私・・・好きな人はいるけど、告白することが出来ずに居る。それを知る同僚が、私の学生時代の話を聞いて、「学生時代は勇気を出して告白したのに、なんで今は出来ないのか・・・この意気地なし!」・・・って感じです

後半の展開のために、前半に卒業式のくだりを持ってきたのではなく、あくまでも前半を書いている内に、自然と“卒業式”と言うキーワードで前半後半が繋がりました。
また、そんなシーズンに入ってきました。それぞれのイベントがアチコチで生まれるんでしょうね。
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