ホタル通信 No.110
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.199 環境が人を変える
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性
登場人物の設定は創作ですが、登場自分が語る内容については、ほぼ事実です。
この話は仕事に対するひとつの考え方を小説化したものです。
小説上の私(=作者)は、どちらかと言えば“研究者”肌であり、幅広く手掛けるよりは、ひとつのことに集中したいタイプの人間です。少し見方を変えると“職人さん”とも言えるでしょう。
ある程度の所で満足し現状維持をしたいのではなく、突き詰めることができるのであれば、とことん突き詰めたい!タイプなので、そこそこモチベーションは高く仕事はできるタイプです。
ただ、その裏返しとして、変化を好まないのもまた事実でした。
トータルで考えた時、後者の変化を嫌う誤魔化しとして、職人さんに徹しようとしていたのかもしれません。
井戸の中に居た・・・というよりも、悪く言ってしまえばしがみ付いていた私は大海を知ることになりました。
・・・で大海に出た私、どうなったと思いますか?
モチベーションが高いから荒波も上手く泳ぎ切って・・・ではありませんでした。
波にのまれながら、潮に流されながら、気付いて見たら・・・。
あら、不思議!とりあえず向こう岸に辿り着いていました。決して自力で泳ぎきったとは思っていません。
波や潮の流れは言わば“環境”であり、その環境が私を向こう岸へと導いてくれたと考えています。
「環境が人を変える」
今でも私の中でひとつの格言となっています。自分で自分を変えることは、そんなにたやすいことではありません。
環境という言葉の中には“人”も含まれています。言い換えれば人が人を変える・・・私があなたを変え、そしてあなたは私を変えてくれるのです。
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