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ホタル通信 No.109

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.128 不透明な出逢い
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:女性

何となく怪しげであり、また妖艶な雰囲気が漂うタイトルの割りに、内容自体はさわやか系です。

朝の自転車通勤のワンシーンを切り取った内容であり、全体的な雰囲気はほぼ実話ですが、話の要となる自転車同士の衝突は実際に起こっていません。
特に冬になると、反射鏡が曇って見えにくくなり、衝突までには至らないものの、ヒヤリとすることが少なくありませんでした。
このように十分過ぎるほど自覚しなからも、自転車のスピードを緩めることがなかったために「いつか本当に衝突してしまうかも」という想像のもとでこの話は誕生しました。

“出逢い”を乱暴な言い方をすれば、“衝突”とも言えなくもありません。出逢いとは何らかの衝撃的な要素も含んでいるために、少し大袈裟ですが衝突を採用しました。
従って、衝突と言うキーワードが誕生した瞬間にほぼストーリー展開は決まりました
それに非常に作り易かった話でもあり、30分程度で仕上げる事ができた記憶があります。

当初は「衝突=出逢い」と考え、単純に衝突をきっかけに付き合うことになった・・・程度しか考えていませんでした。
たたこれだと余りにも単純でストレート過ぎるために、あえて付き合う前段階の所で話を終了させることにしました。
そこで「一時停止するようになった」のは「注意深くなったから」と一旦、当たり前のことを書いた後に、一気にラストの一行で落としました

ほぼ毎日ブログを更新するためには、一話一話じっくり考えることができないため、牽引役になりきって自分で与えたシチュエーションに身を置き、一気に書き上げています。この話もその代表例なんですよ。
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