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ホタル通信 No.107

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.145 出逢いは別れの始まり
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

小説のタイトルがイコール、テーマにもなっており、テーマそのものは王道とも言えるでしょう。

ただ、小説の内容へと繋がる“瞬間的なイベント”が発生したから書いたのではありません。逆に、“慢性的なイベント”と言えば良いのでしょうか
そう考えさせられるイベントにドップリ浸かっていた日常がそこにはありました。
前回No.106で紹介した「No.159 幸せを引寄せて」と同様に、商業的な要素が強いだけに、冬のホタルらしさは控えめです。

さて、内容に触れて行きます
テーマが王道な分、スムースに話を進めることが出来ました。いつもの通り、オチは決めず、登場人物に展開を委ねました。
物語がサクサク展開して、何となくオチにつながるであろう前振りも終わり、「そして、ゼロになった時・・・」まで書き上げたところで、
一旦、筆・・・じゃなくて、キーボードを叩く手がピタッ!と止まりました。

いつもオチや結末を考えずに、書き始めることがほとんどのため、今までもそんなことは起こっていました。
ただ、この小説に限って言えば、相当悩んだ記憶があります。
繰り返しになりますが、テーマが王道な分、妙なプレッシャーを感じていたせいかもしれません。
いつもは自己満足すればそれでいい・・・なんて思っていた所へ王道のテーマを選んだものですから

・・・で、散々悩んで、今のようなオチを付けることにしました。
直前に前振りが何となく出来ていたので、ゼロ、カウントダウントというキーワードを頼りに、その逆を表現することにしました。
“ゼロという別れを境に、マイナス方向に思い出が増えて行く”とすることもできたのですが、考え方としては難しく感じること、マイナスと言う言葉のイメージもあったことから、現在の表現にしています。
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