[No.331-1]ライバル
No.331-1
登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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口は災いの元・・・思わぬところで・・・。
「いよいよ明日ね・・・」
口調は静かでも、意気込みを感じる。
「相手は例のライバルだったよな?」
商品企画のプレゼンが明日行われる。
明日は言わば、社内における決勝戦のようなものだ。
どちらか一方が採用される。
「うん・・・予想通り一番手ごわい相手が残ったわ」
彼女たちのライバル関係は社内でも有名だった。
だから、興味本位で見られることも少なくなかった。
でも、僕にはそうは映らなかった。
「そうだな、彼女は彼女で頑張ってたもんな」
「そうね・・・それは認める」
同じ仕事内容だ。
遅かれ早かれ競い合う関係になる。
「それにしても、周りが騒ぎすぎ」
「・・・だな」
今回のプレゼンはいつにもなくビックプロジェクトにつながる。
だから、周りがザワ付くのも分かる気がする。
ただ・・・。
「そうね、違う意味でだけど」
仕事の大きさも手伝って世紀の対決とまで言われるようになった。
まるで、格闘技でいうタイトルマッチのようでもあった。
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