« [No.330-1]たわいのない会話 | トップページ | [No.331-1]ライバル »

[No.330-2]たわいのない会話

No.330-2

「よう見てみぃ~!」

ふたつのせいじゅうろうを俺の目の前に持ってきた。
結論から言えば同じ物だ。
それは、さっきからずっと思っていた。

「見るもなにも、同じものだろ?」

ただ、菜緒(なお)のことだ。
見えない部分が違うとか・・・そんなことを言い出しかねない。
ん・・・待てよ・・・。

「もしかして、キイロイトリに書いてある字が違・・・」
「違う、それは関係ない」

あくまでも、せいじゅうろう自体だと言い張る。

「これ、一緒に買いに行っただろ?」

あることを除いては紛れも無く、同じ商品だった。
キイロイトリに書いてある誕生日を除けば。

「でも、違うねん」
「じゃ、どこがだよ?」

もっと早く言えばよかったセリフを今、口にした。

「顔、違うやろ?微妙に」
「あのね・・・大量生産してるんだから、違うわけなぁ・・あ!?」

否定形で話を終われなかった。
菜緒の言う通り、微妙に・・・いや、良く見るとかなり違う。

今度はふたりして、目をキョロキョロし始めた。
No330
(No.330完)

読み終えたら、クリックして頂けると、励みになります。
ブログランキングへ ブログランキングへ web拍手 by FC2

| |

« [No.330-1]たわいのない会話 | トップページ | [No.331-1]ライバル »

(S01)せいじゅうろう」カテゴリの記事

(014)小説No.326~350」カテゴリの記事

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: [No.330-2]たわいのない会話:

« [No.330-1]たわいのない会話 | トップページ | [No.331-1]ライバル »