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[No.330-1]たわいのない会話

No.330-1   [No.07-1]せいじゅうろう

登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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「どうした?考えこんじゃって」
「・・・どぉ思う?」

主語がないのはもちろん、話の背景も分からない。
でも、何となく話のアウトラインは見えている。
ただ、今更ながらこいつらを、どう数えたら良いのだろうか?
二匹?・・・多少、失礼な気もする。

「この、せいじゅうろうのことか?」

菜緒(なお)がせいじゅうろうと向き合っている。
それもかなり、真剣な眼差しだ。

「せやで」
「ふたつ並べて、なんだよ?」

とりあえずふたつと数えた。

「あんな、違うんよ」
「違う?なにが・・・?」

質問をよそに相変わらず、真剣に向き合っている。
でも、一点に集中しているような向き合い方ではない。

「さっきから、目が左右に動いてない?」

それも、かなり忙しく動いている。
状況からすれば、何をしているのかは分かる。
ただ、その理由までは分からない。

「比べてんねん!」
「・・・って、なにを?」

話が進んでいるような進んでいないような・・・。

(No.330-2へ続く)

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