ホタル通信 No.101
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
特別編(後半)
「No.100」に引き続き、“せいじゅうろうシリーズ”の誕生秘話をお届けします
「No.07 せいじゅうろう」を書いた時点では続きを書く予定ではありませんでした。「No.15 せいじゅうろう-菜緒-」は「No.07」を今度は菜緒(女性)の立場で描いたものです。
従って、続編という位置付けではありません。あくまでも同一の話です。
「No.100」の最後で書いたように、ひとつの恋が終わり、それが想い出に変わる予定だったのですが、終わったはずの恋がまた始まってしまったのです。
「No.25 受信フォルダ8」が、その始まりになります。詳しくは「ホタル通信 No.078」をご覧頂ければ・・・
つまり「No.07」を書いた時点では続編の予定がなかったわけですから、これ一話で完結することになりました。
ところが数ヵ月後にまた始まってしまい、どうしたものかと・・・。
それで仕方なく、自分の中で整理するために、ドラマなどで良く使う手法で、無理やり納得することにしました。
その手法とは、第一話の冒頭で、最終回のシーンを見せるものです。あるいは推理小説で犯人を先に見せておいて、いかに犯人を追い詰めるかを見せるものとも似ています。
今、書いているせいじゅうろうシリーズは、「No.07」の“懐かしむまでの2年間”に体験した話として書いています。
ですから「No.07」以降の話は全て回想シーンとして描き続けおり、仮にせいじゅうろうシリーズが最終回を迎える時、もう一度、「No.07」のラストが登場することになります。
いかがでしたか?
これがせいじゅうろうシリーズ誕生の秘密なんですが、実はもうひとつ秘密があります。
それは・・・もう最終回を書いてもいいんですよね、本当は・・・。
でも書けずに居るんです
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