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[No.318-1]超・雨女

No.318-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(男性)
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「今週末、ゴルフに付き合ってくれないか?」
「えっ!私ですか・・・?」

公私共々、信頼を寄せている上司だ。
いわゆる“セクハラまがい”のお誘いではないのは明らかだ。

「いいんですか・・・私で?」
「逆に、君じゃないとダメなんだ」

聞けば接待ゴルフらしい。
だからこそ、初心者の私が選ばれたようだ。

「下手な方が、喜ばれますもんね」
「・・・悪いけどそういうことなんだ」

これも仕事の内だと認識している。
だから、嫌だという気持ちはない。
でも・・・ひとつだけ気掛かりなことがある。

「本当に私でいいのでしょうか?」
「もちろん!思いっきり下手さ加減を披露してくれれば」

披露もなにも、確実にそうなる。
これに関して言えば、まぁ・・・接待は大成功の内に終るだろう。

「あっ、はい・・・それはもちろん!」

ただ、なかなか気掛かりなことを切り出せない。

(私、“超”が付く雨女なんです!・・・と)

雨が降っては接待どころじゃない。
けど、切り出したところで、科学的な根拠がない話だ・・・。
結局、それを伝えることができず、当日を迎えた。

(No.318-2へ続く)

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