[No.315-2]三行小説
No.315-2
「是非、三行小説聞かせてよ!」
当時、特に人気だった、とある作家の小説をネタにした。
もちろん、今でも不動の人気だ。
「誰?」
「ほら、三毛猫が活躍する・・・」
「あぁ・・・ホームズね?」
作家の名前を言えばいいのに、なぜか間接的な表現になった。
それもお互いに・・・。
「ねぇ、早くぅ!」
「期待しないで聞いてよ」
物の数秒で終了する長さだ。
勢いを付けて、さっさと話してしまおう。
「待ってましたぁ!」
流れに乗って、一気に話した。
「・・・プッ!」
概ね、予想された展開だ。
「だから、言ったじゃない・・・」
「ごめん、ごめん!話が濃厚過ぎて」
その作家の数々の作品をギュッと凝縮したつもりで書いた。
「ねぇねぇ、もう一回、勢いで!お願い!」
「もぉ・・・仕方ないわね」
『ニャー!
犯人はお前だ!
私がやりましたぁ・・・』
(No.315完)
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