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[No.301-1]進化論

No.301-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(女性)
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「私は運命に導かれているの!」

ドラマでも小説のセリフでもない。
目の前の友人から発せられたセリフだ。

「アルコール、入ってないよね?」
「失礼ね!まだ昼間よ」

失礼も何も、そうでなきゃ、私なら恥ずかしくて言えない。

「はい、はい・・・で、運命がどうしたって?」
「よくぞ聞いてくれました!」

(別に好きで聞いてるわけじゃないよ・・・)

世の中には、掃いて捨てるほど男性が居る。
だからと言って理想とする男性と、そうめぐり合うことはない。
でも、友人は何度も出逢っているという・・・。

「こんなの、運命以外の何ものでもないと思わない?」
「思わなくはないけど・・・」

どこかしっくりこない所がある。
とは言え、友人の話に矛盾などを感じているからではない。

「・・・けど、なにさ?」

しっくり来ないのは、友人の話に否定的ではないからだ。
むしろ、肯定的だからこそ、しっくりこない。

「わたしも・・・そうよ」
「えっ!・・・どういうこと?」

友人だけでなく、私も運命的な出逢いを繰り返している。

(No.301-2へ続く)

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