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[No.300-1]天空のホタル

No.300-1

登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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「今度、見たらいいよ」

夜空を見ていると、ふと思い出した。
以前、シリウスをネットで検索している時 、ある動画を見つけた。

「うん、見てみる」

シリウスの存在は有名だろう。
太陽を除けば、地球から見える最も明るい恒星だ。
冬の夜空をロマンティックに演出する。

「意外に大きいぞ」

その動画は星の大きさを比較したものだった。
もちろん、シリウスも登場する。

「ほんまに!太陽よりも?」
「遥かに!」
「それに、もっと大きな星も登場するよ」
「うそぉー!」

想像を超える星の大きさに、ただただ圧倒された。
でも、だからこそ、ロマンが広がるのかもしれない。
宇宙の彼方に、そんな星があると考えるだけで、ワクワクする。

「まぁ、そんな中でもシリウスは身近な存在だね」

いくら大きく輝いていても、地球から遠ければ暗くて見えない。
だからこそ、シリウスは程よい存在だ。

「そうやね・・・私の二番目に好きな星やもん!」
「二番?一番じゃなかった?」
「いいや、今年から二番」

“一番”と“今年から”が、気になるところではある。

(No.300-2へ続く)

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