ホタル通信 No.084
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.53 トータル・イクリプス
実話度:★★☆☆☆(40%)
語り手:男性
登場人物の設定等々、本当の実話度は限りなくゼロの小説ですが、ホタル通信上では実話度40%としています。
牽引役の小夜(さよ)は設定上、夜の仕事をしていることにしています。彼女のモデルになった人は現実に居るのですが、仕事はやや違います。
結論から言えば、実在の女性に対する応援歌的な小説に仕上げるつもりで書きました。
ところで、タイトルは何だと思いますか?
英語で書けば“total eclipse”で、意味は皆既月食です。
実はこの小説を書くきっかけは前述した“応援歌的”な目的が先にあったからではなく、実在の女性が、皆既月食を見るために、ツアー旅行に行くことを耳にしたからです。
そこから、ぼんやりと月のイメージが頭に残り始め、月を題材とした話を書こうと考えました。
月は夜のシンボルなので、月と夜、夜の仕事・・・と関連付けて、小夜を誕生させました。
皆既月食をそのままタイトルにしなかったのは、漢字だと少し受ける印象が固くなりそうだったことに加えて、やや幻想的な雰囲気を作りたくて英語記述にしました
直接的ではありませんが、これに似た話は少なくありません。
何度か紹介していますが、光と陰・・・少し、暗い雰囲気がある小説も当ブログの特長です。
ただ、ブログのサブタイトルにもあるように、悲しい終わり方をさせたことは今まで一度もありません。
最後に冒頭で触れた実話度について書いておきます。
小説上の設定と現実はイコールではないものの、全体の雰囲気は現実そのものなんです。
それをもっとも表現したのが、小説の最後・・・2行の文章です。
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