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[No.280-2]赤ペン先生

No.280-2

学校の先生ではなくても、会社にも先生は居る。
もちろん、弁護士とか・・・の先生ではなく、教育者としてだ。

(赤ペン先生・・・か)

特に意識したことはない。
ただ、コメントを書く時に心がけていることはいくつかある。
それが、彼女に伝わったらしい。
自分もそうしたい・・・そんな文面でもあった。
それはそれで嬉しい。

「嬉しいけど、自分流を忘れずに・・・」

つい、つぶやいてしまった。

最初はマネから入ってもいい。
けど、ずっとそのままではいけない・・・。
メールに対する返信を考えながら、読み進めた。
読めば読むほど、懐かしさを感じる。

『私の時と変わらず・・・』

と感じるのは、私も同じだった。
思ったことを文字にすることは、昔から変わっていない。
それからも照れくさい内容が続いた。
叱られることはあっても、誉められることはそうないからだ。

(素直に喜んでおくか!)

ましてや、随分と年下の女子社員だ。
もう二度と誉められることはないかもしれない。

『・・・懐かしくなり、メールしました』

何とも彼女らしいストレートな言葉で締めくくられていた。
当時、彼女の日報に書いてあった、あの言葉のように・・・。No280
(No.280完)

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