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ホタル通信 No.082

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.31 もしも、あの時   
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性

実話度は低めです。小説のもとになるエピソードがあったというより、キーワードが当時存在していました。

ひとつ目は、後悔です。
小説には一言も登場していませんが、あえてその言葉を使わなかったわけではありません。
ただ、後悔というほど重い話に仕上げるつもりがなかったため、自然と言葉を選んだのかもしれません。
それに、小説を書いた時に後悔があったと言うより、程度の差はあっても毎日のように後悔はあるでしょう。

ふたつ目は、結婚です。
小説上では友人と私の両方に結婚間近な雰囲気が漂っていますが、実際は“友人だけ”です。
その友人からある日、“結婚”という言葉を聞かされました。

当時、このふたつのキーワードには全く何も関連はなかったのですが、くっ付けることで何らかの話が展開できるのかもと考え、創作してみました。
ところがいざ書き始めてみると、前述した通り、後悔というほど重いムードで話が展開しませんでした。
「~しませんでした」と、他人ごとのように書いているのは当ブログの創作方法に、特長があるからです。作者が話を書き上げるのではなく、あくまでも登場人物達が会話をし、それを作者が文字にしています。
従って、どんな話が展開するのか、どんな結末が待っているのか、作者自身も分からないことが多々あります。

もしも、あの時・・・と思える瞬間は、今だっていくらでもあります。ただ、その時に違う道を選んだとしても、その道の先には「もしも、あの時」が待っています。
例え、それがどこで待っていたとしても「やぁ!またお逢いしましたね」って感じでしょうか?
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