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ホタル通信 No.081

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.185 忘れ物   
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性

前半と後半の冒頭部分はほぼ実話です。冬のホタルでは日常がテーマであるために、気の利いた結末になることがほとんどありません

一旦、小説の内容について触れておきます。
彼女に出逢った時、看護学校の生徒であることだけしか知りませんでした。
それから、話の節々に仕事・・・撮影・・・というキーワードを聞くようになり、彼女がモデル業もしていることを知りました。

後で知ったからと言っても別に隠すつもりはなかったようでした。学生らしからぬ行動を説明するためには、ウソを付かない限り、本当のことを言う必要があったからです。
ただ、小説にもあるように、モデルさんもそれこそピンキリです。単にステータス・・・という意味のピンキリではなく、仕事の質としての意味も含まれています。

さて、改めて話の展開ですが、後半中盤辺りの「それから彼女は本当に・・・」以降から、今の瞬間の話になっています。
それ以前は過去のある部分を切り取り、ある種の思い出話としてまとめました
それを「自分から学生の頃の話をしてくる」の代わりにしています。

最後にですが、冒頭に書いた「気の利いた結末」になるこがほとんどありませんから、後悔・・・残してきたもの・・・学校などキーワードから“忘れ物”を結末にすることにして、これをタイトルにもしました。
従ってラスト付近は完全に作り話なんですが、最後のセリフには私の気持ちを込めてみました。
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