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[No.270-1]成長

No.270-1

登場人物
=牽引役(男性)=相手(女性)
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(ん?・・・あれ?)

制服姿の女の子とすれ違った。

(見覚えがある顔なんだけど・・・)

見覚えがあるはずなのに、何だか違和感を感じる。

「・・・自転車!?」

今まですれ違う時は、その女の子も僕と同じ徒歩だった。
それが自転車に乗っていた。

(でも、それだけじゃないんだよな)

まだ、違和感が残っている。
自転車以外にも視覚的に何かが違うような気がしている。

「・・・あっ!そうか」

別の女の子とすれ違った瞬間、その違和感の理由が分かった。

(制服が違うんだ!)

その子の顔には見覚えがなくても、制服には見覚えがある。
さっきすれ違った女の子は、その逆だ。
顔に見覚えがあっても、制服には見覚えがない。

「・・・ということは・・・」

どうやら彼女は高校生になったようだ。

(No.270-2へ続く)

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