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[No.263-1]ナオちゃんタクちゃん

No.263-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(男性)
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「そっちこそ!」
「私の自由でしょ!」

お互い大声を張り上げた瞬間、冷静に戻った。
周りの客達の視線が突き刺さったからだ。

「・・・まぁ、卒業以来だから・・・な」
「うん、2年振りだね」

実家の隣に住む幼なじみが居る。
同じ高校にも通っていたが、卒業を期に疎遠になった。
心情的なものではなく、物理的な距離のためだった。

「仕事は順調?」
「まぁ・・・な」

GWを利用して、彼が帰省してきた。
卒業してから初めてのことだった。

「それより、なんだよ・・・その髪の色?」

さっきより、トーンも口調も柔らかくなっていた。

「・・・見ての通りよ、あなただって・・・」

目の前でプカプカとタバコを美味しそうにふかしている。

「いいだろ?吸っていい歳なんだから」

お互い相手にケチを付けている。
でも、彼が一言言いたい気持ちも理解できる。
きっと、私と同じ理由だと思うからだ。

(No.263-2へ続く)

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