ホタル通信 No.072
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.24 一人だけの入学式
実話度:★★★☆☆(60%)
語り手:男性
この話にはひとつ大きな謎があります。読んで頂ければ分かりますが、夜の学校・・・そして涙の理由です。
何度か触れたたことがありますが、冬のホタルは「影や陰」の要素を持った小説も少なくはありません。それらに向き合うことを教えてくれたのが、この小説だったかもしれません。
美紀が夜の学校に行ったのは願いが叶わなかったものの、何かしらの想いが残る場所で、死を選択するためでした。
冒頭の会話部分は、実際にはメールで数回のやり取りがあり、今でも当時の緊迫感を覚えています
冒頭の2行でその音大に向かい、3行目の会話では、なんとか思い留まってくれたシーンから物語が展開していきます。
正確に言えば音大近くの“ある駅”に彼女を迎えに行きました。
前半はほぼ100%実話であり、逆に後半は10%程度です。
肝心な部分を隠していたため、読み手に重いムードは伝わっていないと思います。
ただ、自分の中では、それだけ重いテーマだということの認識を持っているため、後半は意識的に“希望”へと続く話を作ってみました
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