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[No.260-1]眼鏡の理由

No.260-1

登場人物
=牽引役(女性)=相手(女性)
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嘘を付き通せるのは、3、4回が限度だろう。

「どうしたの・・・その眼鏡?」
「オシャレでしょ!」

友人の言いたいことは分かっていた。
だから、ワザと望まない答えを一度返した。

「・・・そうじゃなくて、コンタクト忘れたの?」

今の反応も想定内だ。
既に“嘘”の答えは用意してある。

「うん・・・うっかりしちゃって・・・」

ただ、“うっかり”にも程はある。
これが続けば、さすがに友人でも疑いの目を向けてくるだろう。

「でも・・・コンタクトだったんだぁ?」
「知らなかった?」

目が悪いにもかかわらず、普段、私は眼鏡を掛けない。
時と場合によって眼鏡を掛けるようにしている。

「改めて聞いたことはなかったわよ」

目が悪くて、普段眼鏡を掛けていない。
だから、コンタクトだと・・・。
自分で言うのも変だが、友人の思い込みは十分に納得できる。

「珍しくもないでしょ?」

言葉とは裏腹に、コンタクトというのは全くの嘘だ。

(No.260-2へ続く)

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