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ホタル通信 No.059

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.168 鉄道員 
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性   

登場人物の設定やラストの展開以外は、ほぼ実話です。色々な想い出の中でも、結構印象に残るエピソードでした。

小学生の頃、悪意はなかったものの「悪ふざけ」は日常的でした。きっとその中で、人を傷付けてしまうこともあったでしょう。
この話が印象に残っているのは、後半に書いた「曲を聴くまでは・・・後ろめたいものまで感じた」の心境があったからです。
替え歌・・・とは言っても、たかが小学生レベルですから、歌詞になるほどでもなく、“て・っ・つ・どうい~ん!”のようにただ「鉄道員」を連呼するような程度でした。

鉄道からイメージされる列車、旅・・・
どこか楽しげでワクワクする感覚。そんなノリで“鉄道員”を連呼していたところに、実際の曲が届きました。
小説を書いた時にも、メロディは鮮明に覚えていましたが、改めてネットで探して聴いてみると、当時にも増してその物悲しさが伝わってきました。
多分、今になってその映画自体がどんな内容であったかを知ることになったのも影響していると思います。

冬のホタルでは、話が悲しいまま終ることはありません。そのために、このような終り方にしました
オルゴールにまつわる話・・・誰もが、とは言えませんが、そこそこあるんじゃないかと思っています。それを狙って佐江(さえ)が私から話を聞き出して曲を決めた・・・そんな背景です。

物悲しい曲なんですが、それだけでは片付けられない、そんな不思議なメロディです。
No059_2
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