ホタル通信 No.058
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.140 誰をダマしたの?
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性
この話のきっかけになったのは、1つの記事です。その記事は社内向け健康関連の冊子に掲載されていました。
ストレス解消のひとつに「涙を流す」方法があるようです。これについては、初めて聞く話ではありません。
例えば、失恋というストレスは、思いっきり泣くことで、スッキリする・・・良く聞く話ですし、実際そうだと思います。
その記事で興味深かったのは、その涙が自分の経験からくるものでなくても構わないことです。
自分の経験と重ならないような、シリアスなドラマで泣いても、コメディドラマで笑いすぎて泣いてしまったとしても、涙を流すという行為に違いはないとのこと
詳しい話は専門家に譲るとしても、涙と共にある種のストレス物質が流れだしている・・・と、考えられているようですね。
話としては私がよく使用する“謎解き風”の構成です。
その記事を見て、小説化しようと考えた時には、既に謎解き風をイメージしてました。
最初から脳の話が出てくると、どうしても話が固くなるうえ、説明調の展開になってしまいがちです。
それを避けるため、会話の中でそれらを遠回しに説明するような方法にしています。
この話にはちょっとした後日談があります。
「No.229 止まった時間」に登場する相手の女性に、記事の内容を話すことになりました
その小説を読んで頂ければ理由を分かって頂けると思います。
| 固定リンク | 0
「(100)通信No.001~100」カテゴリの記事
- ホタル通信 No.100(2011.12.07)
- ホタル通信 No.099(2011.11.30)
- ホタル通信 No.098(2011.11.23)
- ホタル通信 No.097(2011.11.16)
- ホタル通信 No.096(2011.11.09)
コメント