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[No.235-2]真珠のような女

No.235-2

「昨日、積極的だったじゃん!」

友人が飲み会の一部始終を見ていたらしい。
そういうところは目ざとい。

「それで、結果は?」
「結果が良好なら、こんな顔してないわよ」

別に告白して振られたわけではない。
でも、未遂のまま振られたような感じがする。
その結果、2次会で荒れた。

「だって、私と全く逆のタイプが好きなんだもん!」
「何て言われたの?」

飲み会の会話を再現して見せた。

「真珠・・・のような人?」
「そう、その瞬間、終わったと思った」
「ふ~ん・・・」

友人が急にニヤニヤ、私を見る。
言葉は悪いが、どこか薄ら笑いしているようにも見える。

「な、なんなのよ」
「告白してみたら?」
「だから、タイプが違うって!」

結局、友人の強引さに負けて告白することになった。
そして、彼とつきあうようになった。

「ねぇ、真珠のような人って?」
「人は傷つくからこそ美しくなれる・・・そう思わない?」

(No.235完)

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