ホタル通信 No.054
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.010 二人の足跡
実話度:☆☆☆☆☆(0%)
語り手:女性
ストーリー的な実話度は、全くの0%と言えるでしょう。従って、場所や登場人物の設定は作り物です。
実話度0%であっても、話を作るきっかけは必ず、存在します。
冒頭の「幼い頃の個性は成長するにつれ、単に“気の強い女”と片付けられるようになった」の部分・・・実はこれがこの話のきっかけになっています
これは、小説上の私(女性)のことではなく、別人がモデルになっています。
自分で言うのもなんですが、初期の作品の割に比較的、雰囲気を持っていますし、改めて読んでみると現在の作風と違った印象があります。
現在はあえて場所の描写を避けていますが、当時はそんなに拘りを持っていませんでした。加えて、タイトルにあるように「二人の足跡」がポイントになるため、海辺の描写がそこそこ書かれています。
この話も回想シーンが挿入されているため、話の展開が分かりにくいと思いますので、ちょっと整理してみます。
1話目は現在進行形で、足にケガを負い、「少し休もう」と砂浜に腰を下ろすところから、回想シーンの2話目へと続きます。
そして、回想シーンが始まり、ラスト2行で再び現在へ戻ります。
当時、モデルとなった女性への応援歌的に作った話です。
自分自身としては精一杯、海辺のワンシーンを切り取ったつもりで、お気に入りの作品のひとつです。
このような話は、映像が共にあれば良いですね。冬のホタルももうすぐ3年目に突入しますので、新コーナーを立ち上げてみようかとも考えています。
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