[No.222-1]微笑
No.222-1
登場人物=牽引役(男性)
=相手(女性)
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友人から一人の女性を紹介され、逢うことになった。
当初は友人を含めて、三人で逢う予定だったが・・・。
「分かりました?」
「すぐに!だって、メールに書いてあった通りの雰囲気だったし」
友人の都合で、結局、二人きりで逢うことになった。
もしかすると、友人が気を遣った可能性もある。
ただ、初対面同士で、いきなり二人きりと言うのも考えものだ。
「雰囲気?」
「中島美嘉に似てるって、メールくれただろ?」
顔も似てるが、それに加えて・・・。
「ほら、その服装」
「・・・やっぱり、引いた?」
ダサイとかセンスがない・・・と言うことではない。
逆にミステリアスな雰囲気が漂い過ぎるほど、似合っている。
「初対面で黒系は・・・だよね?」
「そんなことないよ、だから中島美嘉なのかも!」
初対面にもかかわらず、会話が盛り上がる。
それもごく自然に。
「他にも居るんだよ、似てる人」
「・・・誰だろう?」
俗に言う、“ここまで出掛かっている”状態だ。
「上村愛子が一番言われるけど、真央ちゃんも」
「・・・似てる、似てる!」
思わず二回繰り返してしまった。
モヤモヤ感が急に晴れた感じだ。
「意外なところで・・・あの人にも似てるって!」
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