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ホタル通信 No.052

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.058 揺れるミニスカート 
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:男性
 

彼女の一部分の行動以外は、ほぼ事実と言えるでしょう。但し語り手が作者とは限りません。

この話は彼女との別れ際のワンシーンを切り取ったものです。
別れ際・・・とは言っても、永遠の別れではなく、「それじゃ、またね」的な別れです。

登場する彼女・・・せいじゅうろうシリーズにも登場する、“菜緒”そのものです。
私は彼女が振り返ることを前提に、姿が見えなくなるまで見送る。彼女も私が居ることを前提に振り返る・・・これが、ふたりのスタイルでした。

一般的にも、背中で寂しさを感じたりしますよね?もしかしたら背中って顔以上に、表情を持っているのかもしれません。
それに表情だけでなく、人が背負っているもの・・・そんなものまで見える時があります。
私は彼女の背中を見るたび、そんな想いを抱かずにはいられませんでした。

超短編の冬のホタルの中にあっても、ひときわ短編です。

現実の時間としても、長くて数十秒のシーンです。だからというわけでもありませんが、サクッとまとめたかったのは事実です。
状況を想像しながら、テンポ良く読んでいただけたら・・・そんな想いがありました
最後に・・・舞台となったのは大阪市内の京阪電車 京橋駅です。
もう少し特定すると、1F中央改札口なんですよ。
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