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ホタル通信 No.051

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.09 リグレット
実話度:☆☆☆☆☆(0%)
語り手:女性 

初期の作品に見られがちな「明らかに何かを狙っている」作りであり、今振り返れば群を抜いて読みにくい話です。

読みにくさの原因は数名の登場自分が一人称で書かれていることです。加えて、場所や時間などの背景の描写をしていないために、読みにくさが倍増しています・・・すみません。
ただ、今でも背景の描写は積極的ではありません。話のテーマや進行に影響しない限り、書かないことがほとんどです。

さて、話を小説の内容に戻しましょう。時間と場所を順を追って説明します
まず、そもそもこの歌詞は、ラストに登場する「私の言葉が、まだ生きているのね」とつぶやいた人が作ったものです。それが、露天商の手に渡り、その後、ミュージシャンへ渡る・・・。それを、女性が耳にする所から話はスタートします。

その女性はその歌詞がきっかけで、絵本作家として成功し、例のミュージシャンも同様です。
その絵本を、何となく手にした誰かさんが「なんだろう・・・この感覚・・・」と心を揺らす。そして、その歌詞を考えた人も、その絵本を手にして「私の言葉が、まだ生きているのね」と・・・。

実話度は限りなくゼロに等しいのですが、歌詞にこめられた想いは、当時の私の心境そのものなんです
悲しい出来事から立ち直ろうとしている自分が、まさにその歌詞の通りでした。歌詞の意味は想像していただくとしても、決して、暗い意味ではありませんよ。
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