ホタル通信 No.049
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.111 ヒカリとカゲ
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:男性
「冬のホタル」の数ある小説の中でも、際立って人物設定が他の話とは異なっています。
一言で言えば、タレントとマネージャーとのワンシーンを切り取っています。
この話には、モデルになる人が居ます。だからと言って、世間で知られているようなメジャーなタレントではありません。これを踏まえて、実話度20%です
いわゆる、アキバ系とかローカル系とか・・・そんな感じをイメージして頂ければ幸いです。
はっきり言えば、「せいじゅうろう」シリーズに登場する“菜緒”がモデルになっていますし、実際、彼女がそうなんです。
その彼女が、自分の活動状況を話してくれたことがありました。
これが小説を書くヒントにはなりましたが、実話度が示している通り、話自体はほぼ創作です。
ただ「カゲのように生きてきた」のセリフを代表として、やや暗めの雰囲気は、実話に近いものがあります。
この話を書こう!・・・と、考えた瞬間に、ラストシーンもほぼ決まりました
ここで、小説的なヒネリを少しだけ入れて・・・影ではなく、あえて陰としました。物理的な影ではなく心情的な陰が消えた・・・。
また、スポットライトも物理的な光と共に、世間の光も兼ねているんですよ。
影と陰・・・。
これをタイトルや話の途中で意識させないように、カタカナで表記しています。
前述した「カゲのように生きてきた」と言うセリフ。作者がわざとカタカタにしたのですが、彼女自身もまた、影でも陰でもない・・・そんな気持が込められています
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