ホタル通信 No.046
小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。
小説名:No.70 素顔のままで
実話度:★★★★★(100%)
語り手:男性
会話のひとつひとつには、事実と多少異なる部分はありますが、ほぼ100%実話です。但し、100%のお決まりで、語り手はあくまでも話の牽引役(今回は男性)になります。
この話をホタル通信で取り上げようと思ったのには、理由があります。最近、「悪夢のエレベーター」という映画をDVDで見た時、ある登場人物が、小説に出てくる“知美”に雰囲気が非常に近かったからです。
特に、化粧の仕方が「白っぽい」のはそっくりでした。こんなことがあって、フッとこの小説を思い出したのです。
知美が化粧らしい化粧をしたことがあるのを見たのは、この小説の舞台となった時と写真の中だけでした。
もともと色黒のせいか、普通に化粧してもその対比で白っぽく見えるのでしょうか。とにかく、自分自身でも不慣れな化粧に落ち着かない仕草がなんとも微笑ましくもありました。
この小説はコミカルな感じを表に出しています。
でも、少しだけ心に引っ掛かるものがあります。僕と素顔で逢うことは、気兼ねなく逢える間柄だからなのか、それとも逆にどうでもいいと考えているのか・・・。
仕事が仕事だけにさすがに化粧をしない訳にはいかず、たまたまその瞬間に居合わせたのが、話のきっかけです。
ラストは小説っぽく、それらしくまとめていますが、実際の彼女も心を着飾ることなく純粋でそれこそ“素顔のままで”なんです。
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