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ホタル通信 No.045

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.04 パンドラの箱
実話度:☆☆☆☆☆(0%)
語り手:女性 

第4作目の小説であり、実話度が示す通り、現在の作品作りとは大きく仕上がりが異なっています。

特にこの頃は“実話ベースの話を作る”と言うコンセプトが確立されていなかったため、初期の作品に見られるファンタジー的な要素がやや見られます
前半は、私(今日子)の心の声と占い師の会話が中心です。どうにでも取れる結果にウンザリしている私の心情を描いています。

占いの話でありがちな「占い師に言われたことが現実に起きる」のパターンなのですが、少しだけ工夫を凝らしました。
登場する男性も私と同じように「占いなんて・・・」と思っていた所に現実にそれらが起きてしまう。そして、大急ぎで占い師のもとへ駆けつけ、私と出逢う
たった数行で、これらのことを読んでくださる方に伝えるには、まだまだ未熟でした。

この小説はまだマシな方ですが、一人称かつ超ショートストリーをテーマにする冬のホタルでは“時間の経過”を扱うのが苦手です。
それでも今思えば“-あれから3年が経過した-”のような一人称であるからこその、ストーリーテラー的なセリフを入れた方が良かったと思います
ラストの5行では、それまでからある程度、時間が経過しています。
それに私のそばに居る男性は、あの時の男性です。

最後に“パンドラの箱”をタイトルにした理由、お分かり頂けますか?

私も彼も悪いことが続いたものの、最後に出逢いがあり、幸せになれた・・・それをパンドラの箱に残されていた“希望”に引っ掛けてみました。
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