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ホタル通信 No.042

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.19 天使の輪
実話度:★☆☆☆☆(20%)
語り手:女性 

この話を書くきっかけはすごく単純でした。寒い時期の会社帰り、実際に眼鏡が曇ってしまったことがありました。

いわゆる結露なので、本来なら時間の経過と共に曇りも治まって行くのですが、マスクをしていたせいか、息をする度に曇ったり晴れたりの繰り返しでした。そんな時、信号機を見ると赤い光を取り囲むように、光の輪が見えました
光の輪を見た時のシチュエーションは小説の通りですが、そこまでに至る過程は創作です。

冬のホタルは心をテーマにしていますが、この話はあまりテーマらしいものは想定していませんでした。前述通り、光の輪が印象的だったことが話を書くきっかけだったからです。
ラストの“その光は赤から緑へ変わり、黄色に変わった”の意味は分かりますか?当時は単に時間の経過を、信号機の色の変化で表したつもりでした。
ところが、いざホタル通信を書き進めて行くと、心の変化も表しているのかもしれない・・・と考えるようになりました。
そうなると黄色で終るのは冬のホタルらしくないので、ラストを以下に追加しておきますね。


その光は赤から緑へ変わり、黄色に変わった。

すると意味も無く元気が出てきた。
ずっと光を見てきたせいだろうか・・・光は時より心を癒してくれる。

「さぁ!行こう」

私は歩き始めた。
黄色の信号を横目に、目の前の緑の信号を・・・。
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