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ホタル通信 No.040

小説の舞台裏やエピソード、作者の想いを紹介します。

小説名:No.148 初恋
実話度:★★★★☆(80%)
語り手:女性

ラストの友人との会話以外は、ほぼ実話になります。時々ありますよね?一度聞いただけなのに、気になって仕方がない歌・・・。

電気街を歩いていた時でした。店頭からは売り込みの声やそれこそBGMなのか、有線なのか・・・とにかく色んな音が溢れていました。
その間を縫うかのように、この歌が私の耳に届いたのです。
断片的にしか聞こえて来なかったのですが、それだけでも私の心が震えたのを覚えています。

それにしても自分の執念が凄いのか、ネット社会の成せる技なのかとにかく、案外簡単にその歌を突き止めることができました。
小説に書いた通り、歌詞検索する以前に、直感的にそう感じる曲名とアーティストを見つけました。
それから、それを確かめるように歌詞を探して、断片的に覚えているメロディと重ね合わせました。

この歌は失恋ソングなんでしょうか・・・?
数ある失恋ソングとは、全く違うところがありますよね。こんなに歌詞に共感できることも初めてでした。
関係に白黒を付けたり、未練を残している・・・そんな失恋ソングが多い中、「友達でもいいから関係を続けたい」という歌詞です。
でも、それは自分がそう思っているだけ、そう自分に言い聞かせているだけなんですよね。シンプルな言葉とシーンだからこそ、せつない思いが伝わってきます。
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